疾患:膝蓋骨脱臼
チワワ オス 10ヶ月
ソファーから落下した時に鳴いて、それ以降左後肢を上げるようになり、数日間痛み止めの治療を行い、挙上頻度は減ったものの、症状が残るとの事で紹介来院されました。
院内でも間欠的な足の挙上が認められました。
整形学的触診で左G2-3のMPLが認められ、触診による明らかな痛みはありませんが、脱臼時には足が内側に向き、足を上げる様子が認められました。
レントゲン検査では明らかな骨折などは認められず、膝蓋骨脱臼が認められました。
以上より膝蓋骨脱臼による症状が考えられ、手術による治療を行いました。
手術では
造溝術、内側支帯リリース、外側強化、脛骨粗面の外側移転を行いました。
術後数日で足はつけるようになり、術後5日ではだいぶ良い歩き方となり退院できました。
その後さらに歩き方は改善し、術後1ヶ月ではほとんど異常は認められず、術後2ヶ月で完治、治療終了としました。
きちんと緩みのない膝になったので、これからは元気いっぱいに走ってもらうことができます。