|整形学的触診
歩行検査の後、実際に動物の体を触っていき、異常部位/疾患を特定していきます。
整形学的触診はまず立った状態で行い、可能であれば動物に横になってもらい、丁寧に骨や関節、靱帯などを調べていきます。
痛みがあるのか?どの部位にあるのか?一箇所なのか複数箇所なのか?関節に緩みがないのか?など、動物の体を隈なく検査することで異常を判断していきます。
整形学的触診は動物の運動器疾患を診断していくのにもっとも重要な検査の一つと言えます。
整形学的触診の例
・ドロワーテスト/脛骨圧迫テスト
膝の靭帯(前十字靭帯)を痛めた可能性がある場合には重要な検査です。靱帯が緩む、切れると膝の異常の動きが検出されます。
・オルトラニテスト
股関節の緩みを調べる検査です。股関節に力をかけ、脱臼/亜脱臼するかどうかを調べます。
・肩関節外転検査
肩の緩みを調べる検査です。肩をゆっくり外側に開いていき、過剰に動かないかどうかを調べます。